2024/11/01　L型　L28改L32製作　JMCヘッド　TWMスロットル　LINK制御　その10・最終話　　　~ランクル・プラド・サーフ・シルビア・スカイライン・GTR・86・RX7・L型・L6・旧車・中古車のことなら　PARTY　熊本

◎今回からは、昭和の名機L型エンジン、L28改L32製作・JMCヘッド仕様・TWMスロットル仕様・LINKコンピューター制御を御紹介します・・・その10・最終話

夏前に完成していたデジタル制御のL32エンジンですが、慣らし運転を終わらせ、気温も下がった秋にECUセッティングを行いました。
実際の走行状態をリアルに再現できる、最新鋭テスト走行装置であるダイナパックを活用します。
ダイナパックには車輌のギヤ比や車重やタイヤサイズ等も入力し、セッティング車輌の状況をさらにリアルにしてゆきます。

L32を稼働させるエンジンコンピューター・ECUはLINK製のECUです。
LINK製ECUにて燃料調整・点火時期・冷間始動・暖機運転・エアコン負荷・ノッキングチェック・他多数の項目を各回転数ことにきめ細かくセッティングしてゆきます。
昭和エンジン用の最新鋭デジタルデーターなど存在しませんので、全てをゼロからのデータMAP作成です。
とても根気と時間と肩こりを要する作業です。

ECUセッティングの作業中は、マフラーの騒音対策にも気を配ります。
かつて弊社周辺は工場関連と畑のみだったのですが、近年、分譲住宅街ができました。御近所様への御配慮にも手を抜きません。
マフラーが静かになると、エンジンのメカニカル音が聞き取りやすいというメリットもあります。

結果、308馬力の昭和エンジンとなりました。(※DパックのTCF1.0をローラー式換算＝1.15倍)
街乗りでの低速トルクを最重視したエンジンなので、300馬力を超えたのは嬉しい誤算です♪
3000回転の低速時点で、すでにノーマルL28エンジンのフルパワー程度が出ていますので乗りやすさは抜群です。
いわゆる数字だけではなく、実際に走らせて速い楽しい車です。

T様、ながらくお待たせ致しました。とても良い車に仕上がりましたよ♪

・・・完・・・

※整備士募集中です。
今時では珍しい、時間をかけた精密整備ばかりを行います。
正しく丁寧に特殊技術を伝承します。
ご興味ありましたら株式会社ＰＡＲＴＹまで御電話ください。