2023/01/20 RX8特集・その③・独特の 修理、整備 ~ランクル・プラド・サーフ・シルビア・スカイライン・GTR・86・RX7・L型・旧車・中古車のことなら PARTY 熊本へ
RX8特集と銘打って複数回に分け御紹介致します。
題材はS様のRX8。どノーマル車輌をベースに製作しました。
普段は通勤快速、たまにオートポリスサーキットという車輛です。
『その➁・RX8独特の修理・整備』
以下の御紹介内容はサーキット走行を複数年繰り返した後に起こりました。
ベースが走行距離が少ない上質車輌なので、お乗りのRX8が過走行車であればサーキット走行をせずとも起きる故障内容です。
※私見ですが全ての根本原因はロータリーエンジンからの熱害だと考えています。
◎上図はRX8というよりも、ロータリーエンジン車での独特な修理です。
RX7でも似たような故障が起こります(※悪影響の箇所は異なる)
コード『P2259』というソレノイドバルブのトラブルです。
RX8もRX7もソレノイドバルブを多数使用し多くの部品を動かします。
熱害等によりソレノイドバルブが故障すると各部が稼働しなくなりエンジチェックランプが点灯するというモノです。
◎ソレノイドバルブの一つ一つは高額部品ではないですが、交換作業は時間がかかります。
なので弊社では装備されている箇所を全部交換します。
関連する、周辺ホース類やチェックバルブ等も全部交換します。
全部交換した方がリスク回避もできて、後々の費用対効果は高いです。
その小さな部品が近日廃盤になるかも?の可能性もあります。
◎こちらもソレノイドバルブ交換時には同時交換を推奨する箇所です。
インジェクターのパッキン交換です。こちらも全部交換します。
やはりロータリーエンジンの熱害からですが、ゴム製品は痛みが早いです。
燃料漏れは車輌火災に直結します。気づきにくい箇所なので御注意ください!
◎電動パワステ故障
これもRX8ではよく起こります。
どこまで部品交換が必要なのかはケースバイケースですが、画像の配線交換がはじめの一歩です。
これで治らないならば、次は・・・次は・・・と交換部品が増えていきます。
電動パワステ故障は、なかなか厄介ですが、致し方ありません。
◎今回は故障箇所の修理案内なので、暗い話題ばかりでした。
確かにRX8・RX7はタフガイ車種ではありません。
しかしながら、これ程に楽しいスポーツカーもナカナカありません。
乗ってみればロータリーエンジンのファンが多いことも充分理解できます。
◎弊社は日本中のロータリーエンジン愛好家様を応援しています♪
・・・完・・・
※株式会社PARTYでは、整備士を増員募集しています。
1台1台しっかりと時間をかけた精密整備を行います。
新たに学べる特殊整備技術や、やりがいは大きいです。
御興味ある整備士は御電話ください。