2022/04/27 デジタル制御クラシックカー L型インジェクション制御 S130Z・その5☆完成編☆ ~ランクル・プラド・シルビア・GTR・86・RX7・L型・旧車・ポルシェ911・中古車のことなら PARTY 熊本へ
◎今回はデジタル制御クラシックカーを御案内♪・・・その5☆完成編☆
極めて専門性が高い特殊技術分野です。
維持管理には季節毎調整や故障修理などの苦労も多い昭和旧車(キャブ車など)を、
最新鋭エンジンコントロールコンピューター(最新鋭ECU)にて制御するという御内容。
◎その5では、デジタル制御クラシックカーの完成を御案内致します。
高精度燃料供給部品&高精度点火部品を、各種センサー値を監視しつつECUにて稼働させます♪
近代車のように安心快適・維持管理も簡単・高馬力なのに低燃費で環境に優しい、という旧車になりました・・・ゼロからの製作開始ゆえ、なかなか大変な作業でした。
◎まずは高精度燃料供給部品
輝くラッパ型ファンネルを装備し、昭和旧車キャブレターに見えます♪
しかし実は、クラシカル雰囲気を演出しつつ電子制御インジェクションシステムです☆
インジェクターはR35GTR同等の12ホール式☆
アクセル開度はスロットルポジションセンサーにて監視。
※しかもラッパ型ファンネルを装着した多連スロットルゆえに、エンジン吸気音はキャブレター車に近い心地よい音色を奏でます♪というオマケ付き!
◎燃料供給部品へのコダワリ付属品
横長い丸棒状の金属筒は、やや大きめサイズの負圧タンクです。
加えて、更に大きな負圧タンクを丸棒筒と連結連動させ大容量化しています。
(大きな負圧タンクは目立たない位置にブラック外観で設置)
※本来、負圧が安定しにくいラッパ型多連スロットルです。
しかしながら・・・エアコンを備えた街乗り・渋滞時のノロノロ運転・左右確認しながら左折安全運転・暖機時アイドルアップ等々・・・快適性を考えると安定した負圧情報はECU制御にとって極めて重要と考えます。
私なりの考え方を形にしたコダワリです♪
◎燃料供給部品へのコダワリ付属品
安定した負圧獲得により、R35GTR仕様インジェクターへの燃料供給圧力はフューエルレギュレータによりコントロールします☆
エンジン負圧に応じリニアに燃料圧力を変化させ、低燃費&高出力を両立☆
一方、ブローバイガスはキャッチタンクにて回収し大気を汚さぬよう配慮☆
◎お次は高精度点火部品
R34GTRのダイレクトイグニッションコイルです。
強力な火花を供給します☆
沢山あったプラグコードもなくなり、とてもスッキリしました☆
※強力な火花へのノイズ対策も施工し、各所にアース配線を増設・増強済。
◎点火部品へのコダワリ付属品
R34GTRのクランク角センサーです。
内部の光学センサー用プレートはマルチホール式に改良して利用します。
クランク角センサーによる情報を利用して、アイドリング~高回転まで細かく点火時期設定を行います。
※回転数に対する細かい点火時期設定は快適性・低燃費・高出力の実現に欠かせない内容。
元々はデストリビューターがついていた場所です。
施工前はごちゃごちゃしてましたが、スッキリしました。
◎各種センサー・リレー・配線
各種のセンサーやリレーなどはワンプレートにまとめました。
当然ココにあるだけが全部ではなく、他にも多数のセンサー&リレーを使っていますが、整理整頓できるものはキレイに配列したという感じです。
※私なりの考え方ですが、流行りのワイヤータック(配線隠し)は、トラブル早期発見には妨げとなるので行いません。
ゆえに配線関係は整理整頓し、可視化状態とし、今後のメンテナンス性を優先します。
◎冷却部品強化
オーバーヒート予防として、オイルクーラー新設・電動ファン新設・ラジエターオーバーホールを施工☆
近年の真夏は酷暑なので、オーバーヒート予防対策はとても重要です!
◎5回にわたり御紹介しましたデジタル制御クラシックカー製作も終了です。
現状は完全ノーマルのL型エンジンですが、エンジン制御を最新鋭にしたことでエンジンの潜在能力を引き出すことが可能です。
S130Zのオーナー様も《とても速くなった!とてもスムーズ!》とお喜びでした♪
事実、運転した瞬間にわかるほどの激変でした!
改めて、ECUデジタル制御の能力を再確認しました!!
※御参考までに、部品はモアドライブ中川様・カメアリ様の部品を多用しました。
(2社様、いつもありがとうございます(^^♪)
※同様の内容は随時行っております。
ご興味のある方は株式会社PARTYまで御電話ください(^^♪
『デジタル制御クラシックカー・完』