2016/02/22 GTR RB26エンジンオーバーホール その①    ~ランクル・プラド・シルビア・GTR・ポルシェ911・中古車のことなら PARTY 熊本へ~

GTR
今回はS様・33GTR・BCNR33のRB26エンジンオーバーホールを行います。
GTRを愛するS様は愛機を一生乗るから・・・というコト☆
ゆえに今回は延命&長寿命&レスポンスUPを主旨とした作業です♪
同時に年に数回のサーキットでのスポーツ走行も考慮しています。

エンジンの製作作業工程は『長寿命対策仕様』も『700馬力レースエンジン』もさほど変わりません。
どちらに興味がある方にとっても面白い内容と思いますよ(^^)

今回は、その1なので精密計測とプランニングをお知らせします♪
いわゆる下準備の作業です♪
GTR
エンジンの上半身。ヘッド部分です。
①ヘッドは歪み測定後に面研磨を行います(最小限)
②低速トルクが弱いRB26なので、バルブOHがてらにBIGバルブも組込みます(レスポンスUP)
③水漏れ防止で、ウォータージャケットプラグを全て新品に打ち換えます。
④オーバーヒート対策でエア抜きホール加工を行います。
⑤燃焼室容積の各気筒同一合わせ(レスポンス重視)
GTR
純正クランクシャフト&純正コンロッド
今回のエンジンは長寿命エンジンという主旨なのでクランク&コンロッドは純正品を再使用します。
しかしながら・・・
①純正クランクはメタル保護&延命に好影響なのでバランス取り&曲修正を行います。
②純正コンロッドはボルト&ナットを新品交換します。

 

 

GTR
HKS87パイ鍛造ピストン
ピストン+ピストンピン+コンロッドの合計数値を、各6気筒1g以下になるように組合わせました。
HKS製品は高価格ですがとても高性能ゆえ、その価値は充分にあります☆

 

 

GTR
エンジンの下半身。ブロック部分です。腰下とも言います。
ブロックは錆も少なく良好な状態でした♪
①ダミーヘッド付のボーリング&ホーニング
②水漏れ防止でウォータージャケットプラグを全て新品に打ち換えます
③歪み測定後にブロック面研磨(最小限)

 

 

 

GTR
こちらが ㈱PARTY のエンジン製作室です。
室温・工具・部品類を同一温度で数時間温度管理を行ってから作業開始するように
心がけています。
エンジン製作室は、一般整備の工場スペースとは壁で仕切られています。
床面の高さも一般整備の工場スペースに対して1m高くし、砂やホコリの進入等にも細心の注意を払っています。

 

 

GTR
大量にある精密測定工具の一部です。
0.001mm単位まで測定します。ミクロンと言う単位です。
測定工具は高精度な一流品だけをセレクトしています。信頼できます・・・が値段が高価です(涙)
現在39歳の私ですが、測定器具のメモリが見えなくなる日がいずれ来るのでしょうか?(苦笑・老眼?)

 

 

GTR
このRB26エンジンにおける測定数値の一部です。まだまだ・まだまだ沢山あります(苦笑)
精密測定は肩がパンパンにこります(苦笑)

 

『一言』・・・もう10万キロ以上の走行距離が当たり前のRB26エンジン。
過走行の限度が過ぎると残念ながらクリアランス数値的にオーバーホール不可能になります。
御興味がある方は早急な作業をオススメします。
楽しい愛機GTRといつまでも相棒でいるために・・・☆
(同じく第二世代GTRオーナーの店主より)

PARTY入魂の自信作☆その目でお確かめ下さい!!