2023/11/16 ☆バイク☆KZ1000MKⅡ・入魂のスイングアーム製作・その1・製作過程 ~MKⅡ・FX・KZ・Z1000・Z1・Z2・Z1R・空冷Z・旧車・中古車のことなら PARTY 熊本へ
◎今回はバイク整備を御紹介。
◎弊社オリジナルの、KZ1000MKⅡ用スイングアーム製作過程を御紹介いたします。
◎車(4輪)が本業の㈱PARTYですが、バイク(2輪)整備も日常的に行っています♪(特にMKⅡは在庫5台有)
◎製作理由その1
純正状態のKZ1000MKⅡは後足の動きが悪くてコーナーリング中の接地感がつかみにくい。
コーナーで前輪から後輪へ荷重を動かす際のタイヤからの情報量が少ない。
◎製作理由その2
有名ブランドの高性能スイングアーム達は、社外品ブレーキペダルや、社外品露出式ブレーキマスター装着を前提に設計されている。それらの高性能をリスペクトするが、外観の好みの話である。
なかでも特にメカニカルな社外品露出式ブレーキマスターはクラシック雰囲気を崩すので純正同様に内側に隠したかった。
◎製作理由その3
阿蘇山ワインディング仕様・阿蘇山ツーリング仕様であって、オートポリスサーキット仕様ではないので、周辺部品は全てカワサキ純正部品が装着可能なスイングアームが欲しかった。MKⅡ純正状態の補強無フレームと相性の良い、細身アルミスイングアームが欲しかった。
◎製作理由その4
クラシックバイクの純正外観を多く残しつつも、実は高性能です!
阿蘇山ワインディングも得意フィールドです! って素敵だなと思った。
◎無いものは自分で作ろうと意を決して、色々なスイングアームを勉強しました。
MK2純正加工や、Z1000Jスイングアーム加工や、Z1100GP‐B2スイングアーム加工や、社外品スイングアーム各種などを、沢山・沢山、勉強しました。
勉強するほどに、よく考えてある優秀な社外品スイングアームも沢山あることを改めて知りました。
但し、私が欲しい仕様とはマッチングしなかったので、やはり無いものは自分で造ろうという結論に至りました。
※私・米崎は4輪ではフォーミュラカーにて公式レース参戦等を本気で行っていたドライバーですが、2輪では空冷ZとZRX1200DAEGを愛するバイク歴30年強の通常ライダーです。4輪2輪共に整備歴は20年強。弊社オリジナルスイングアームは阿蘇山ワインディングを安全に楽しく軽快にとの思いで造りました。
◎無いものは自分で造ろう・・・のアプローチ。
スイングアームの製品コンセプトや目指すところ、使用タイヤサイズのゾーン、P~A距離のゾーン、レイダウン量、各部の寸法、ピボットシャフト部ベアリングへの注力、その他注力ポイント等を弊社がオーダー及び実測し、
製作工程をバイク部品製作の名門であるOVERレーシング様にお願いする方法で進めました。OVERレーシング様からの御助言も大いに役立ちました。
◎とても丁寧で熱心なOVERスイングアーム製作担当S氏との、綿密な打ち合わせを繰り返し、ようやく出来上がった試作品1号がこの画像です。
当然ながら試作品1号なので、さらに多数の変更を行いました。(試作品を、付けて、測って、送ってのような地道な製作工程。約1年間)
◎ひとまずは試作品を各部フルオリジナル車輌のKZ1000MK2に仮装着します。
仮装着し計測を繰り返し、予想される問題点を洗い出していきます。
※リアサスは仮装着のZRX1200DAEG純正品(375㎜長すぎ・ID69mm太すぎ) ※実際には使いません。
◎仮装着状態にて各部を多数計測します。
◎いろいろなシチュエーションを想定しながら、数パターンでの計測を行います。
◎P~Aシャフト芯々間隔もほぼ純正状態(P~A間500mm近辺)~最大間隔(540㎜)に動かしたりなどしつつ、とにかく計測します。160㎜ワイドタイヤも想定しつつ計測します。
◎仮装着及び多数計測の後に、OVERレーシング様に送り戻します。
◎とてもとても時間がかかる、1年がかりの地道な製作工程でした。
◎しかしながら、とても有意義な製作工程でした。
※画像中の各手書き数値は製作途中の物です。入魂の最終仕上り寸法は異なります。詳細内容は後編のブログにて発表☆
・・・スイングアーム製作・その2へ続く・・・